東京(有楽町)の東京日帰り手術クリニックで金曜日に下まぶたのたるみ,クマを専門に治療しています形成外科・美容外科・眼形成外科の奥村仁です.
脱脂や脂肪移動術(ハムラ法)で扱われる眼窩内脂肪についてご説明いたします.
眼窩内脂肪の解剖
下まぶたの突出(大きいとBaggy eyelidと呼ばれます)の原因である眼窩内脂肪は,眼窩という骨の凹みの中で,眼球や眼球を動かす筋肉を取り囲むように上下,内外側に存在し,眼球を守る為のクッションの役割をします.取りすぎるとクッションがなくなり,陥凹するので突出した部位を取りすぎないように注意しながら控えめに切除する必要があります.
前方は眼窩隔膜という膜状の組織で覆われています.その前には隔膜前脂肪,眼輪筋,皮下脂肪,皮膚があるのですが,それぞれの組織が加齢性に萎縮・菲薄化すると,前方から支える力が弱くなり,突出の原因となります.
下まぶたの眼窩内脂肪は通常,内側,中央,外側と3つの部位に分かれています.脂肪を包んでいる固有脂肪膜を破ると,それぞれの部位の脂肪は,さらに2〜3に分けることができます.
脂肪の周囲には脂肪を養うための血管が張り巡らされているので,出血・血腫の予防のために,切除する際には十分な止血が必要です.
また脂肪の間には,眼球を動かす筋肉があります.特に内側と中央の眼窩内脂肪の間にある下斜筋は筋肉を確認した後,脂肪切除時に損傷しないように細心の注意を払います.
眼窩内脂肪の突出による症状
術前座位でマーキングする際に,どの部位の脂肪がどの位出ているのかを診察・分析してから,手術を行います.
若年者は内側や中央の眼窩内脂肪のみ出ていて,年齢を重ねて徐々に外側の脂肪も突出してくる事が多いです.その原因は,内側には皮下脂肪が生まれつき殆どなく,眼窩隔膜も薄い部分があるので,前方から眼窩内脂肪を押さえている力が弱いからだと考えられています.
突出の程度に合わせて切除し,切除量が適当かどうかは,切除した脂肪の量と切除後座位のまぶたの形状で判断致します.
最後に
下まぶたのたるみ・クマ治療をお考えの方は、こちらからお問い合わせください。
当サイトは形成外科医 奥村仁のポータルサイトであり、クリニック名ではありません。
Instagramでの告知やLineでのカウンセリングを行っている他医師とは無関係です。