(症例)経皮脱脂+脂肪注入術(2022年4月4日改訂版)

東京(有楽町)の東京日帰り手術クリニックで金曜日に下まぶたのたるみ,クマを専門に治療しています形成外科・美容外科・眼形成外科の奥村仁です。

目次

①手術適応
②手術方法
③術後ケア
④術後経過
⑤合併症
⑥値段
⑦症例写真

手術適応

眼窩内脂肪の突出・中顔面の陥凹が見られる症例の中で.眼窩内脂肪の突出の程度が中顔面の凹みに対して軽度で,皮膚の余剰がある人に本術式が適応します.

手術方法

麻酔

下まぶた 点眼麻酔+局所麻酔
脂肪注入部 局所麻酔(+希望者は静脈麻酔の併用可(2万2000円別途かかります))

切開

睫毛下切開〜外嘴より外側約1cm

余剰皮膚を切開線の頬側で適量切除します.

脂肪吸引部・脂肪注入部 はカニューレを入れる穴があきます.

手術内容

眼窩内脂肪を突出の程度に合わせて適量摘出

頬の陥凹部位に吸引した脂肪を注入

眼輪筋を外側で骨膜に固定する事により,眼窩脂肪の突出を前方から抑えられます.(眼輪筋自体が加齢性に萎縮していると,効果が十分ではありません.)

手術時間

両眼で120分

術後ケア

術後処置

抗生剤内服3日

抗生剤眼軟膏塗布1週間

抗生剤点眼薬点眼1週間

瞼に2日間テーピング

脂肪吸引部の包帯等による圧迫

術後生活上の注意

○術後1週間は出来るだけ座位で瞼を保冷剤・アイスノン・氷水を入れた袋等で冷やすようにすると腫れが強く出にくいです.

洗顔・シャワーはテーピングを濡らさないようにして術翌日より可能です.術後3日目からはテーピングを外して洗顔可能になります.

○血流が良くなる行為(入浴,サウナ,運動,飲酒)は1週間止めてください.

化粧は翌日から可能です.ただし術後7日間は縫合部に糸がついているので,下まぶた以外の部位になります.

コンタクト1週間使わないで下さい.

○脂肪吸引部は1週間圧迫して下さい.

術後診察

術後1週間(抜糸)、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月

術後経過

⑴腫れ(腫脹)
術後3日間(出来れば1週間)は,出来るだけ座位で患部を保冷剤,アイスノン,氷水の入った袋などで冷やす事により,腫れを抑えられます.術後1〜2日目がピークで,徐々に引き,術後1〜2週間程度で腫れが引きます.皮膚だけでなく,眼球結膜浮腫が1〜2週間でる事もあります.


⑵内出血(皮内・皮下出血)

内出血は範囲・量により変わりますが,回復するまで,1〜2週間を要します.術後2,3日は目をあまり使わず,血流が良くなるようなこと(入浴,運動,飲酒など)を避けていただきます.


⑶眼の症状

目がゴロゴロしたり,目ヤニや涙が多くなる事が1ヶ月程度でる場合があります.症状に合わせて点眼薬を処方致します.


傷の色(赤み)
傷の赤みは,術後1ヶ月位をピークに徐々に引いていき,術後6ヶ月位かけて白くなっていきます.


⑸硬結

治る過程で,傷や脂肪注入した部分は1〜2ヶ月固くなった後に,3〜6ヶ月かけて柔らかくなって馴染んでいきます.固い時期は,瞼を触ったり,目を動かした時に違和感がありますが,柔らかくなるにつれて,気にならなくなります.

合併症

術後出血・血腫

血液が皮膚の下にたまって盛り上がることを血腫(けっしゅ)といいます.術後出血・血腫の予防には,内出血の予防と同様に特に術後2,3日瞼を動かさずに,圧迫しておき,血流が良くなるようなこと(入浴,運動,飲酒など)を避けていただきます.

⑵感染

感染の予防に,洗顔する事で傷を洗浄して清潔に保っていただき,抗生剤眼軟膏を塗布し,抗生物質を内服して頂きます.

⑶眼瞼外反

皮膚を取りすぎたり,眼窩隔膜を引っ張りすぎたりすると,眼瞼外反する事があります.特に,術前から加齢性に下まぶたの水平方向の張りが少ない人は,術後2〜3ヶ月一時的に眼瞼外反する事があるので,水平方向に組織を短縮し予防する事があります.

リスク

切除量により突出の残存・陥凹がでるリスクがあります.

脂肪注入の生着は個人差,部位差があります.

値段(東京日帰り手術クリニック)

両眼38万5000円(税込)

局所麻酔料金・術後内服・外用薬処方代を含みます。

術前・術後(術直後,術後1ヶ月後,術後6ヶ月後)の目元の写真(上眼瞼のモザイクあり)はホームページ・ブログ・インスタ・学会・患者説明用に掲載にご協力頂いております。

症例写真

最後に

下まぶたのたるみ・クマ治療をお考えの方は、こちらからお問い合わせください。

当サイトは形成外科医 奥村仁のポータルサイトであり、クリニック名ではありません。

Instagramでの告知やLineでのカウンセリングを行っている他医師とは無関係です。

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