東京(有楽町)の東京日帰り手術クリニックで金曜日に下まぶたのたるみ,クマを専門に治療しています形成外科・美容外科・眼形成外科の奥村仁です。
目次
①手術適応 ②手術方法 ③術後ケア ④術後経過 ⑤合併症 ⑥値段 ⑦症例写真
手術適応
眼窩内脂肪の突出・中顔面の陥凹が見られる症例の中で.眼窩内脂肪の突出の程度が中顔面の凹みに対して軽度で,皮膚の余剰がある人に本術式が適応します.
手術方法
麻酔
下まぶた 点眼麻酔+局所麻酔 脂肪注入部 局所麻酔(+希望者は静脈麻酔の併用可(2万2000円別途かかります))
切開
睫毛下切開〜外嘴より外側約1cm
余剰皮膚を切開線の頬側で適量切除します.
脂肪吸引部・脂肪注入部 はカニューレを入れる穴があきます.
手術内容
○眼窩内脂肪を突出の程度に合わせて適量摘出
○頬の陥凹部位に吸引した脂肪を注入
○眼輪筋を外側で骨膜に固定する事により,眼窩脂肪の突出を前方から抑えられます.(眼輪筋自体が加齢性に萎縮していると,効果が十分ではありません.)
手術時間
両眼で120分
術後ケア
術後処置
抗生剤内服3日
抗生剤眼軟膏塗布1週間
抗生剤点眼薬点眼1週間
瞼に2日間テーピング
脂肪吸引部の包帯等による圧迫
術後生活上の注意
○術後1週間は出来るだけ座位で瞼を保冷剤・アイスノン・氷水を入れた袋等で冷やすようにすると腫れが強く出にくいです.
○洗顔・シャワーはテーピングを濡らさないようにして術翌日より可能です.術後3日目からはテーピングを外して洗顔可能になります.
○血流が良くなる行為(入浴,サウナ,運動,飲酒)は1週間止めてください.
○化粧は翌日から可能です.ただし術後7日間は縫合部に糸がついているので,下まぶた以外の部位になります.
○コンタクトは1週間使わないで下さい.
○脂肪吸引部は1週間圧迫して下さい.
術後診察
術後1週間(抜糸)、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月
術後経過
⑴腫れ(腫脹)
術後3日間(出来れば1週間)は,出来るだけ座位で患部を保冷剤,アイスノン,氷水の入った袋などで冷やす事により,腫れを抑えられます.術後1〜2日目がピークで,徐々に引き,術後1〜2週間程度で腫れが引きます.皮膚だけでなく,眼球結膜浮腫が1〜2週間でる事もあります.
⑵内出血(皮内・皮下出血)
内出血は範囲・量により変わりますが,回復するまで,1〜2週間を要します.術後2,3日は目をあまり使わず,血流が良くなるようなこと(入浴,運動,飲酒など)を避けていただきます.
⑶眼の症状
目がゴロゴロしたり,目ヤニや涙が多くなる事が1ヶ月程度でる場合があります.症状に合わせて点眼薬を処方致します.
⑷傷の色(赤み)
傷の赤みは,術後1ヶ月位をピークに徐々に引いていき,術後6ヶ月位かけて白くなっていきます.
⑸硬結
治る過程で,傷や脂肪注入した部分は1〜2ヶ月固くなった後に,3〜6ヶ月かけて柔らかくなって馴染んでいきます.固い時期は,瞼を触ったり,目を動かした時に違和感がありますが,柔らかくなるにつれて,気にならなくなります.
合併症
⑴術後出血・血腫
血液が皮膚の下にたまって盛り上がることを血腫(けっしゅ)といいます.術後出血・血腫の予防には,内出血の予防と同様に特に術後2,3日瞼を動かさずに,圧迫しておき,血流が良くなるようなこと(入浴,運動,飲酒など)を避けていただきます.
⑵感染
感染の予防に,洗顔する事で傷を洗浄して清潔に保っていただき,抗生剤眼軟膏を塗布し,抗生物質を内服して頂きます.
⑶眼瞼外反
皮膚を取りすぎたり,眼窩隔膜を引っ張りすぎたりすると,眼瞼外反する事があります.特に,術前から加齢性に下まぶたの水平方向の張りが少ない人は,術後2〜3ヶ月一時的に眼瞼外反する事があるので,水平方向に組織を短縮し予防する事があります.
リスク
切除量により突出の残存・陥凹がでるリスクがあります.
脂肪注入の生着は個人差,部位差があります.
値段(東京日帰り手術クリニック)
両眼38万5000円(税込)
局所麻酔料金・術後内服・外用薬処方代を含みます。
術前・術後(術直後,術後1ヶ月後,術後6ヶ月後)の目元の写真(上眼瞼のモザイクあり)はホームページ・ブログ・インスタ・学会・患者説明用に掲載にご協力頂いております。
症例写真
最後に
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