こんにちは、東京・神奈川で眼瞼下垂の治療を行っている形成外科・美容外科の奥村仁です。
今回は、病院に受診をしてから、手術を受け、落ち着くまでの経過についてまとめてみました。
ご自分の症状から(症状に関しては以下の記事を参考にしてください)、眼瞼下垂ではないかと心配な方は、まず、病院に受診していただきます。
受診
眼瞼下垂の確定診断、手術適応の有無、治療方針の決定を行います。
手術をする日は、術後2週間程度内出血や、腫れがでても問題ない時期をご本人にお聞きして、決定します。
手術
手術は局所麻酔で行います。
手術時間は術式や、程度によって違いますが、およそ1時間から1時間30分程度かかります。
術後
(1)抜糸まで
術後3日間は、出血や血腫などの予防として、顔が赤くなるような行為(運動したり、お酒を飲んだり、入浴したり、頭をかがめたりするようなこと)はひかえていただきます。
腫れ(腫脹)の予防には、患部周辺を、よく冷やしていただくことが重要です。
特に術後3日間はアイスノンや保冷剤、冷たいタオルなどで冷やしましょう。
また、横になると、顔がむくみやすいので、日中は座位で冷やすようにしましょう。
シャワー浴や洗顔は、創部をごしごしこすらなければ、手術の次の日から可能です。
顔を洗って傷をきれいにした後に(消毒の必要はありません。)眼軟膏を塗布していただきます。
(2)抜糸
術後5~7日目に行います。
(3)術後診察
抜糸後の診察は、通常、3回行います。
術後1か月、術後3か月、術後6か月です。
術後1か月は、傷が赤く、硬くなりやすい時期です。
睫毛から切開線の間にまだむくみが残っており、二重幅がやや広い状態です。
普段の痛みはほとんどありませんが、洗顔などで触ったときにピリッと痛みがでることがあります。睫毛周辺の皮膚の感覚は少し鈍いことが多いです。
術後3か月は、ほぼ瞼の腫れがなくなり、形としては完成に近い状態です。
傷の赤みや硬い感じもかなり、改善しております。
痛みはほとんどないですが、睫毛周辺の皮膚の感覚はまだ鈍い方が多いです。
術後6か月で、順調な経過の患者様は、定期受診が終了となります。
睫毛周辺の感覚麻痺は6割は改善しており、日常生活には支障はありませんが、8割から9割回復するには1年近くかかります。
傷の術後経過
①皮内・皮下出血斑
②腫れ(腫脹)
③傷の赤み
④傷が硬い(硬結)
皮内・皮下出血斑
皮内・皮下出血斑は程度の差はあれ、必ず、術後認めます。
範囲が広い人は上まぶただけでなく、下まぶたまで広がることがありますが、必ず時間の経過とともにうすくなってきます。
大半の人が2週間程度で肌色に戻ります。傷の周囲は、女性では、お化粧でカバーしても構いません。
腫れ(腫脹)
腫れ(腫脹)は術後2日目くらいがピークで、徐々に引いていき、術後1週間くらいで強い腫れは取れます。
腫れぼったい感じが完全になくなるのには、2か月程度かかります。
術後早期の腫れ(腫脹)の予防には、患部周辺を、よく冷やしていただくことが重要です。
特に術後3日間はアイスノン・保冷剤や冷たいタオルなどで冷やしましょう。
傷の赤み
傷の赤みは術直後よりも術後3週間程度の時期に強い時期がありますが、徐々にひいてきて、術後3か月くらいの時期には目をつぶっていても、わからなくなる程度まで引くことが多いです。
硬結
硬結とは切った部分が、傷が治る過程で硬くなることですが、術後3週間くらいまでの時期は傷が硬く感じる時期があり、徐々にひいてきて、術後3か月くらいの時期には気にならなくなることが多いです。
最後に
眼瞼下垂でお悩みの方は一度お問い合わせください。
当サイトは形成外科医 奥村仁のポータルサイトであり、クリニック名ではありません。
Instagramでの告知やLineでのカウンセリングを行っている他医師とは無関係です。