眼瞼下垂とは(症状、原因)(2022年4月16日改訂版)

こんにちは,東京・神奈川眼瞼下垂・まぶたのたるみ・二重・クマ等のまぶたの治療を専門に行っている形成外科・美容外科・眼形成の奥村仁です.

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは

眼瞼下垂とは,文字通り眼瞼(上まぶた)が病的に下がっている状態で,まぶたが重い,見えづらい,といった眼の問題だけではなく,それに伴って様々な症状を引き起こします。 

●生まれた頃から認める場合先天性や,年をとって認める場合後天性など,どの年代の方にも起こりえます。

片側だけおこる場合と,両側におこる場合があり,両側の場合は気づきにくいこともあります。また,病状が軽い時期は、眉毛をあげてまぶたを開こうとする代償的な動きが加わるため,余計に発見が遅れることがあります。 

症状

眼瞼下垂実例

視機能の低下

まぶたが重たい・開きづらい感じがあります.瞳孔が隠れると,暗く見えたり,特に上方が見えづらくなります.筋肉(上眼瞼挙筋・ミュラー筋)を常に過度に緊張させてまぶたを開くようになるため,目の奥に痛みがある方もいます.

顔貌の変化

顔貌の典型的な特徴は,上の写真の方のように,まぶたが下がって瞳孔を隠したり,代償するために眉毛が上がり額のシワが深くなります.それに伴い,二重の幅にも変化がみられます.(狭くなる場合,広くなる場合,なくなる場合など下垂の程度によって変化します.)上眼瞼挙筋やその上にある眼窩内脂肪が元の位置よりも奥に引き込まれるために,ボリュームが減ってまぶたが窪んでくる事もあります.

初期には,瞼の下垂には自覚症状はなく,額のシワの治療を希望されて受診される方もおられます.そのような患者様にボトックスなどの表情筋を麻痺させる治療を行うと,眉毛を上げることができなくなり,初めて瞼の開きにくさや,重い感じを実感されます.

その他の症状

また,眼瞼下垂は単なる眼の問題だけでなく様々な症状を併発します.例えば,視野を確保するために,無意識のうちに眉毛をあげたり,頭を後ろにそらしたりする姿勢をとることが多いため,肩凝り・頭痛・めまい・吐き気などを引き起こします.

原因

眼瞼下垂は,上まぶたを挙げる筋肉や腱 (上眼瞼挙筋(腱膜),ミュラー筋)もしくは,その筋肉に司令をだしている神経(動眼神経,交感神経)に何らかの問題があることによって眼瞼下垂は引き起こされます.

その原因として,以下のようなことが考えられます.

  1. 加齢による組織の変化
  2. コンタクト(とくにハードコンタクトレンズの長期使用)による組織の変化
  3. 神経麻痺(動眼神経・交感神経)
  4. 炎症
  5. 外傷
  6. 腫瘍
  7. 上眼瞼挙筋が生まれつき動きが悪い(低形成)

眼瞼下垂の原因を検査し,適切な治療を早く行うことにより,さまざまな瞼の下垂に伴う症状の予防や治療をすることもできます.

最後に

眼瞼下垂でお悩みの方は一度お問い合わせください。

当サイトは形成外科医 奥村仁のポータルサイトであり、クリニック名ではありません。

Instagramでの告知やLineでのカウンセリングを行っている他医師とは無関係です。

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