重瞼部皮膚切除(2024年11月9日改訂版)

こんにちは,東京・神奈川でまぶたのたるみ・眼瞼下垂・二重・クマの治療を行っている形成外科・美容外科・眼形成の奥村仁です.

目次
1手術方法
2手術適応
3術後ケア
4術後経過
5利点欠点
6合併症

手術方法

重瞼部皮膚切除のデザイン

二重になって折り込まれる線(重瞼線)の直上の皮膚を切除する方法です.通常皮膚の切除量は眉毛下皮膚切除に比べると,少ないことが多いです.

手術適応

⑴生まれつきのまぶたの形が二重

⑵重瞼線直上の皮膚や,皮下脂肪が厚くなく,ブジーテストで厚ぼったく感じない

⑶見えるような位置に傷をつけたくない

⑴〜⑶のような方が重瞼線皮膚切除のいい適応となります

術後ケア

(1)抜糸まで

術後7日間は,出血や血腫などの予防として顔が赤くなるような行為(運動・飲酒・入浴など)は控えて下さい.

腫れ(腫脹)の予防のために,患部周辺を,よく冷やして下さい.特に術後3日間はアイスノンや保冷剤,冷たいタオルなどで冷やして下さい.また,横になると,顔がむくみやすいので,日中は座位で冷やして下さい.


シャワー浴や洗顔は,手術の次の日から可能です.顔を洗う時に一緒に,傷周囲の軟膏や血液をやさしく洗い流して下さい.術後3日以降は石鹸で傷も洗って頂きます.(消毒の必要はありません)眼軟膏を塗布していただきます.

⑵抜糸

術後5~7日目に行います。

⑶術後診察

抜糸後の診察は,通常3回行います.術後1ヶ月,3ヶ月,6ヶ月に受診して頂きます.

術後経過

利点・欠点

利点

欠点

合併症

⑴血腫

術後出血が止まらないと,皮下に血が溜まり,コブのように膨れる(血腫)事があります.血腫の予防の為に,普段,抗凝固薬・抗血小板薬・血管拡張薬を内服している方には,術前に休薬して頂いたり,術後伸縮テープによる圧迫をし,患部を安静にして頂きます.

⑵感染

まぶたは血流がよく,通常感染するリスクはほとんどありませんが,傷の1日2回の洗顔時の洗浄や,抗生剤の内服をしてもらい予防します.

最後に

上まぶたの手術をお考えの方は、こちらからお問い合わせください。

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